■能登朝奈展
2010.4.24(fri)〜5.2(sun)
うつわ屋にて開催
古代メソポタミアまでさかのぼる古の技法パートドヴェール。
質感高いそのガラスには鮮烈な存在感があります。
透明な「ガラス」より透きとおったその質感。
僕も昔から彼女の作る作品のファンです。
アートとしても素晴らしい作品を生み出す彼女。
うつわ屋では『うつわ屋らしく』器を中心にお願いしております。
彼女の作品は使うとまたその存在感にしびれます。
湿るとしっとりとするガラスは打ち水のような侘び寂びも感じるもの。
能登朝奈作品がたくさん見れる数少ない機会です。
爽やかな季節同様の爽やかな世界を感じにいらしてください。
能登朝奈
1974年 栃木県益子生まれ
1995年 東京ガラス工芸研究所研究科卒業
1997年 安藤ひかりさんのアシスタント
1998年 益子町で独立
2001年 福島県いわき市に移住
作り方:『パート・ド・ヴェール』=ガラスの練り粉という意味=
★まず、粘土で原型を作ります。
★原型を石膏で型を取ります。
★石膏の型にガラスの原料を詰めていきます。
その際色のもとを散らしたり表面の模様もこのとき石膏に彫りこんでいきます。
★陶芸の窯で800度ほどで焼成。溶かして冷やして4日間。
★石膏の型を壊して中からガラスを取り出します。
★1つ1つ耐水ペーパーで磨いて石膏のバリやガラスの毛羽立ちをせっせと磨きこみ。
★完成!!
今主流の宙吹きの技法(鉄パイプにガラスの解けた玉を回しながら息を吹いて作る)
は大量生産を可能にしました。
パートドヴェールはそれ以前に人がガラスを作る手段でした。
今尚芸術の域に昇華させて現代に息づいています。。
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